『M&Nコイル』とは?
新技術工法『M&Nコイル』は、阪神・淡路大震災などの大地震で被害が大きかった住宅の基礎の特徴として、鉄筋からコンクリートが剥がれ落ち、崩壊しているケースが多いことに着目して開発されたスプリング状補強部材です。2.9~3.0㎜の鋼線を65㎜径・長さ550㎜のコイルスプリング状に成型したもので、基礎の鉄筋にはめてコンクリートを打設すると、コイルスプリング状の鋼線がかぶりコンクリートを鉄筋に拘束。基礎コンクリートの強度を高める役割を果たします(特許・商標登録取得済み)。
(特許・第4853748号、商標登録・第6164705号)
【請求項1】
連続リング状のリング周辺に、1周回毎に1箇所、リング周辺から中央に至る形状の取り付け部分を設け、鉄筋を取り付け部分に嵌め込んで、リング中央に前記鉄筋を定着する、嵌め込み用にしてなるコンクリート付着部材
【請求項2】
鉄筋構造体の出隅、隅部の交差部付近のシングル配筋に、請求項1記載のコンクリート付着部材を配備し、付着量の増加によって強化されたコンクリートを用いるコンクリート構造物
『M&Nコイル』は国土交通省の公共工事等における新技術活用システム・NETIS(New Technology Information System)に登録されています。
NETISは、公共工事等で有用な新技術の積極的な活用を推進するために運用されているデータベース。事前審査によって性能・機能等が国の定める基準を満たしていること、実用化されていることなどの要件をクリアした新技術が登録されており、ホームページから工事種別や採用目的などに応じて検索が可能です。
公共工事で施工業者がNETISに登録されている新技術の採用を提案した場合、実際に得られた効果に応じて、施工業者の能力を数値化する工事成績評定の加点対象となります。
『M&Nコイル』を用いて角部分を丸くしたコンクリート構造物が、「コンクリート構造物の端部、隅部の角を丸く、滑らかにしたコンクリート構造物」として実用新案登録されています。
コンクリート構造物は、従来の配筋の場合、強度が落ちるために端部や隅部の角部分をR状に丸めたり、面取りすることができませんでしたが、主筋に『M&Nコイル』を設置することによって強度低下の問題が解決され、コンクリート構造物の角部分をR状に丸くすることが可能になりました。
コンクリート製の塀や玄関前の目隠し壁・柱、高基礎などの角部分は、物が当たった時の衝撃で欠けたり、人がぶつかってケガをする可能性もありますが、R状に丸くすることでこれらのリスクを回避できます。
種類 | サイズ(mm) | 入数(箱) | 価格(税別・送料別途) |
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亜鉛メッキ鋼線タイプ | 線径∅2.9× 直径∅65× 長さ550 | 25本 | 要問い合わせ |
ピアノ鋼線タイプ | 線径∅3.0× 直径∅65× 長さ550 | 25本 | 要問い合わせ |
●有限会社リホームセンターマエダが開発した補強部材です。
●亜鉛メッキ鋼線タイプは錆びにくい加工を施した高耐久タイプです。
●ピアノ鋼線タイプは線径∅3.0mmで幅広くご利用できます。
●設置箇所につきましては設計者の方が判断することになります。
●標準サイズ以外のカスタムオーダーも可能。受注生産で発送まで20日前後となります。
●出荷には箱単位となります。