『M&Nコイル』4大特徴
コイルスプリング状の鋼線がコンクリートを鉄筋に拘束し、基礎に大きな力が加わった時にコンクリートの破壊や剥がれ・剥落、ひび割れなどを防止。埋込み式のコンクリート拘束は世界でもほぼ例がなく、基礎に使えば曲げ剛性(※)は4.34倍となり、耐震性の高い建物・構造物を実現します。
※荷重がかかった時にひび割れが発生するまでの平均初期剛性
亜鉛めっき鋼線の採用により、サビに強く、水素によってもろくなる水素脆性(すいそぜいせい)の心配も解消。接触する主筋にサビを発生させる心配もないため、基礎の主筋や人通口回り、ブロック塀、バルコニー下部の出隅など、さまざまな箇所に仮設資材として使うことができ、設計が完了した後でも取り付け可能です。
中心部分には鉄筋に嵌め込む溝が設けられており、施工は配筋後にワンタッチで鉄筋に取り付けるだけ。保管・運搬時の取り扱いも簡単なため、現場での作業効率に優れ、設置箇所を変更する場合も簡単に取り外しできます。
『M&Nコイル』は通常のシングル配筋部分に取り付ける同芯タイプと、2本の鉄筋が重なり合う重ね継手にも取り付けられる偏芯タイプの2種類を用意。偏芯タイプは継手部の周辺コンクリートを拘束できる性能があり(2020年度卒業論文 螺旋補強鋼線で拘束した鉄筋の付着強度に関する研究―『大学で確認された信頼できる性能』の「これまでの研究報告書・論文」を参照)、結束線のみで固定する場合に懸念されていた、力がかかった時の鉄筋のズレや、コンクリートが割れた時の接合力低下といった心配を解消しつつ、優れた強度と耐久性を確保しました。